ドラマ版を途中まで予習してから劇場へと向かうくらいに、期待して見に行ったのですが、期待を裏切らないとても楽しい作品になっていました。長澤まさみさんの「私、ここでドロンします!」とか、麻生久美子さんの「youtubeで見るから…」とか強烈に印象に残る場面が沢山あって、すばらしかったですね。わたしがいちばん好きなシーンは牛丼のおかわりのところです。
堤幸彦監督作品。事実に基づいたフィクションということで、どこまでがホントの事なのかが分からないのが味だと思った。
フィクションの面では、主人公が自分が本当にやりたいことに気づく、というような物語なんだけれど、はやぶさプロジェクトのドキュメンタリー映画として描かなければならない部分が多すぎて、主人公がどういう人物なのかがよく分からないという問題があると思う。そして映画の中で"はやぶさプロジェクトに感動する一般人たち"まで登場させているのにも違和感があった。それまでプロジェクトの内部にいる主人公の視点で物語を見てきたのに、現実の自分たち一般人の様子が挟まれることで、主人公から引き離されてしまうような気がした。
でも、主人公の竹内結子さんが、パートの同僚のおばさんから「えっ、東北大でてるのに。仕事無いの?」みたいに言われるシーンには(いやな)リアリティがあってよかったと思います。
ベン・アフレックとトミー・リー・ジョーンズの共演作。とつぜん会社からリストラを宣言された主人公が、はじめてその社会に存在していた問題に目を向ける物語。
この映画で描かれている問題はまさに先進国が抱えている大きな、そして解決困難な問題の一つである。格差がとめどなく広まり、数億という巨額の賃金を得る重役のもとで大量のリストラが行われていく。21世紀の現在、会社は従業員のためのものではなく、資本家、株主たちのものなのだという。
今後こうして何らかの形で富を掴めた者、運の良かった者だけが生き延びていく社会が続いていくとすれば、それは端的につまらないとわたしは思う。映画のエンディングでは、新たな道にすすむ主人公たちを希望に溢れた姿で描いているが、現実に目を向ければそれがなんの解決にもなっていないことは明らかである。
大泉洋主演のサスペンスコメディ。とても評判の高い作品ですが、個人的にはTVスペシャルのルパン三世みたいな映画だなと感じました。ヤクザを演じた高島政伸さんの怪演もあって、最後まで飽きずに見ることがで来ました。
ポール・ハギス新作。ハギスにしてはエンターテイメント性の強い作品ではあったものの、やはりそう素直な作品ではなく、いろいろな問題を投げかけてくるような作品だった。
その問いの一つは、刑務所に入れられた妻を救うために法を犯し、そして殺人まで犯してしまう夫をあなたは許せるか、という事である。もしも社会というものが、無実の人間を、罪のない人間を、損なうことをゆるし、またそれに加担しているとしたら、その社会に従うことは正しいのだろうか。そんなことを考えさせる作品だった。